みなさんはちゃんと自分と向き合っていますか?

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読書オタクが語る日本図書シリーズ 第53回

~『恐れない技術』(桜井章一著)を読んで学んだこと~

 

まずは自分のことを知りましょう。

 

私の知り合いにはいろいろなものが見える人がいます。彼の指摘することは当たっていることも多く、また、ただの絵空事ではなく合理的な指摘もあり、話を聞くたびになるほどなと思うのですが、一方で、彼は他人のことはよく見えるのですが、自分のことはさっぱりわからないそうです。

この人はやや特殊な人ですが、そうに限らず、やはり、人間というものは他人のことはよくわかりますが、自分のことはよくわからない生き物なのかもしれません。また、たとえわかろうとしてもそこにはバイアスがかかってしまうのでしょう。つまり、客観的に自分のことを理解するというのは非常に困難です。

ただ、それでもまずは自分のことを知ることから始めなければいけないと、本書の下記引用箇所を読んで思いました。

 


画像引用元:https://pixabay.com/ja/%E6%89%8B-%E6%81%90%E6%80%96-%E7%B5%B6%E6%9C%9B-%E5%BC%8F-%E6%80%96%E3%81%84-%E3%83%9B%E3%83%A9%E3%83%BC-%E3%83%8F%E3%83%AD%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%B3-%E6%82%B2%E3%81%97%E3%81%84-2593743/

【この本のポイント!】

ダメな自分も全部認めてしまえるか

君が「恐れない」人生を歩みたいなら、まず「自分とは何か」と知るべきだろう。
たとえば、君の一番いいところは何か、一番ダメなところは何だろうか、よく考えてみるといい。
君のいいところは、真面目で優しいこと。ダメなところは、心配性で、すぐに動揺すること。ほかに長所は、短所は……。
そのように、自分で紙に書き出してみたらいい。やってみるとわかるが、これがなかなかむずかしい。
他人の欠点ならすぐわかるのに、自分を客観的に見ることはできそうで、そうはできない。
だが、おもしろいことに自分の長所、短所を素直に書き出すと、不思議なことに、人間とは、相反する部分、つまり、いい部分も悪い部分も、強い部分も弱い部分もちゃんと併せ持っていることがよくわかる。
しかも、そのいい部分悪い部分は成長するにつれて変わってくる。つまり、その時々で、強い部分も弱い部分も変わってくる。

とある教育学者によると、「性格」とは基本的に遺伝ではなく、後天性、つまり、生まれてからの育った環境によって形成されるものだという。
たとえば、長男や長女は親にとっては初めての子だから、どうしても安全に育てようとするため、従順で、慎重な性格に育つそうだ。
次男や次女は、どちらかといえば、放りっぱなしに育てられる。だから奔放な性格になりやすいし、末っ子や一人っ子は親が年をとってから生まれた子だったり、かわいがって育てるからか、甘えん坊で頼りない性格になる。
そして。興味深いことに、そういう自分の傾向に気が付いた子は、成長の過程で自分の性格を変えようするという。
臆病な子は、頑張って勇気のある子になろうとするし、反発ばかりしてきた子が、素直になろうとしたりするのはこのためだそうだ。
つまり、性格は、生まれつきでもなく、いつまでもこうだというものでもない。
それならば、まず自分のいいところも悪いところも、矛盾するところなども含めたうえで、自分の性格を認識したなら、素直にそれを丸ごと受け止めしまえばいいのだ。
「なるほど、俺には、いいところも悪いところもあるし、もちろん、弱いところもたくさんある。そしてそれが、俺なんだ。」
このように思い込めたなら、一種の開き直りに似た気持ちが生まれることだろう。そうなれれば、ちょっとしたことでは動揺したりなどしなくなるはずだ。(後略)

『恐れない技術』P84~86

 

 
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自分が何者であっても、自分がどういう人間であってもいいのです。今の状況がどうであっても、まずは今の自分というものを知る努力をし、ひとつひとつ向き合っていくしかありません。

どのような人間であっても必ず長所と短所があります。ところが、人間の性格や能力というものは、単純に短所は改善し、長所は伸ばせばよいというようなものではありません。なぜなら、長所と短所は表裏一体であり、たいていの場合は、短所を改善すると長所にも少なからず影響を与えてしまいます。

たとえば、ある人の長所は、やることのスピードが速いことだとします。ただ、このような人は多くの場合、スピードが速い代わりにミスが多く、物事の正確性に欠けるという短所も併せ持っている傾向があります。つまり、確認を怠ったり、作業の中に確認をする時間を確保しないため、悪い言い方をすれば、仕事をやり放しにし、確認は相手にしてもらうというスタンスである場合が少なからずあります。

緊迫した状況でスピード感が何よりも重要な場合は、このようなやり方でも良いかもしれませんが、通常はスピード感と正確性という相反する二つの要素の両立を求められる場合が多く、この場合は、正確性に欠けるという短所の改善を求められます。

ところが、物事を正確に処理するためには、確認という作業に時間を割かねばならないため、その分どうしてもスピード落ちてしまいます。このように、ほとんどの短所と長所は一蓮托生であり、こちらを立てればあちらは立たずという場合が少なくありません。

他方で、スピードは速いが正確性にかける。という自分の性格や特徴を理解すればこそ、ではそれを両立するためにはどうすれば良いか、多少は他のことが犠牲になっても自分の長所をもっと生かすべきなので、であれば、自分の短所を補ってくれる人と一緒にやった方が良い。などの方策を考えることができます。

そんなこと言っても、他人のことならよくわかりますが、自分のことを知るなんてとてもできません。と思うかもしれませんが、けれども、そんなに難しく考える必要はありません。ここは、勇気を出して親しい友人に自分の長所と短所を聞いてみてください。

周りの人はあなたが思っているよりも正確にあなたのことを評価してくれるでしょう。また、仮に不満があっても、多くの他人の総合評価が今の自分の評価であるため、どのような評価であれ、素直に受け入れて対処するしかありません。

誰であっても自分がなりたい理想像というのものがあると思います。ただ、自分がそれとかけ離れているからといって悲観する必要はありません。あせらず、少しずつ改善し、一歩一歩理想に近づけていけばいいのです。

みなさんも、まずは自分という人間を知るところから始めてみませんか?

 

一介の読書オタクより

 

 
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参考図書:『恐れない技術』
発行年月:2012年3月
著者:桜井章一(さくらい・しょういち)
発行所:ソフトバンク クリエイティブ株式会社

※本記事の写真はすべてイメージです。本記事は参考図書の一部を引用したうえで、個人的な感想を述べているに過ぎません。参考図書の実際の内容は、読者ご自身によりご確認ください。

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