仕事に終わりはない

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読書オタクが語る日本図書シリーズ 第34回

~『成功は一日で捨て去れ』(柳井正)を読んで学んだこと~

 

仕事はどこまでやるべきか

 

今回はちょっとマジメな話になりますが、みなさんは仕事というものをどのように捉えていますか?楽しいものですか?辛いものですか?自らすすんでやるものですか?あるいは生活のために嫌々やるものですか?

人によって答えは違うと思いますが、ほとんどの人は、短期的にはあまり考えないで日々の仕事をこなしていると思いますし、もっといえば、とりあえずは生活やお金のために仕事をしているという人がほとんどだと思います。私も格好の良いことを言いたいところですが、短期的に見ればさして変わりません。

ただ、そうなると、仕事というものはできるだけ簡単でかつ報酬が高い方が良いという、いわば、楽をして儲けたいという考え方になりがちですが、そう考えれば考えるほど儲からないものです。なぜなら、このような考え方では、長期的には成長しないからです。

やはり、仕事を通して成長することで、お金を稼ぐ力を身につける。もっといえば、試行錯誤を繰り返す中で、どうすればお客様に喜んでいただいて、お金をもらうことができるかに気づくことができるのだと思います。

いずれにせよ、仕事に対して真摯に取り組むことで成長できるということを、本書を通して学びました。以下に特に気になった箇所を引用します。

 


画像引用元:https://pixabay.com/ja/%E9%9B%BB%E5%8D%93-%E8%A8%88%E7%AE%97-%E4%BF%9D%E9%99%BA-%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%8A%E3%83%B3%E3%82%B9-%E4%BC%9A%E8%A8%88-%E3%83%9A%E3%83%B3-%E6%8A%95%E8%B3%87-%E3%82%AA%E3%83%95%E3%82%A3%E3%82%B9-385506/

 

【この本のポイント!】

自ら仕事の範囲を限定する愚行

(中略)本来、仕事というのは自分で作り出していくべきものである。
(中略)自分がやるべき仕事の範囲は、社内の職務分掌規程に決められているにせよ、初めから範囲を限定してはいけない。本来は、自分で仕事を発見していかなければならい(中略)。
自分で決めた範囲以外のことはやらない、というよりも、やる必要があるということを感じていない。やるべきこととやらなくてもいいことの区別を、考えてから仕事をしていない。自分の仕事はここまででいいと勝手に境界線を引いて、その隣のことは、全く知らないとでもいうように我関せず。仕事はやればやるほどいろんな発見があり、仕事の目的である「顧客のため」にやるべきことが山ほどでてくるものなのだ。

自分の仕事は命令することだけ?

上司・部下の関係で言うと、自分が部下に命令するだけで仕事が全部済んだつもりになっている上司を時々見かける。(中略)自分が部下に命令するだけで、自分の仕事は終わった気になっている。(中略)
自分の仕事と部下の仕事を区別してしまい、部下ができなかったとしたらそれは部下の責任で、悲しいかな、責任を自らがとるような上司はいないのだ。(中略)
分析をしたり、計画するだけで仕事が終わった、というふうに錯覚している人たちだ。評論家にも近いのだが、分析して計画しただけで、仕事をやったと錯覚してしまう人が、組織が大きくなると増えてくる。詳細に数値分析することだけに生きがいを感じる人も増える。仕事のための仕事が、それも本質から遠い不要な仕事が増えていく。

『成功は一日で捨て去れ』P73~74

日本企業最大の弱点は経営者

日本の普通の会社では、人は職位が上がれば上がるほど仕事をしなくなる。せいぜい課長クラスまでが仕事をしていて、部長以上の上司はその報告を受けるだけではないだろうか。一番トップの経営者も、もちろん然りである。経営者が経営をしていないのだ。会社全体をどっちの方向へ持って行くのか。5年後10年後どのような会社にしたいのか。会社全体に影響を及ぼすような判断であれば経営者が決めて責任をとるべきなのに、それをしない。(中略)
経営者は組織の一番上にいて、自分は仕事の指示だけして、問題が出たら下の人が泥をかぶる。個々の仕事の目的や本質がわかっていないから、指示や命令も的外れのことが多く、伝えられ部下はしらけてしまう。判断力が乏しく、実務で人を動かして成果を出すということをあまりしていない経営者も多いのではないか。会社が今どちらの方向に向かうべきなのかを判断し実行するのが、経営者の役割である。(後略)

『成功は一日で捨て去れ』P78~79

 


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ここに書かれているように、最近は命令するだけで何もしない人が多いと感じます。部下に命令するだけで、考え方ややり方は完全に部下任せの上司、こういう人は、できなかったらすべて部下の責任にします。そして、部下の首をすげ替えますが、失敗の本質は自分が理解していないことなので、また失敗します。

また、これは上司と部下の関係に限ったことではありません。利益だけ抜いて取引先に仕事を丸投げする会社も同じです。どちらの場合も、お金を支払っていただいたお客様に対しては、自分がより責任を負担しなければならないのに、その責任を相手に丸投げしています。

このような方法でうまくいくわけがないですし、うまくいっているように見えるのは、丸投げされた相手がストレスを増やしながらも我慢して耐えているからというだけです。このような関係は、長期的にみれば必ず崩壊します。

やはり、仕事というのは、まずは自分でどれだけできるか考え、自分でやってみるところからはじまるのだと思います。

 


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いやそれは違う、仕事が大きくなればなるほどいろんな人の助けが必要になる。あらゆる仕事をすべて自分でやるのは無理だし、ある程度は人に任せないとどうしようもない。何でもかんでも自分で全部やろうとするのは間違っている。

そりゃそうです。ただ、私が言いたいのは、「人に任せる」ことと「人任せ」とは違うということです。

人に任せるというのは、仕事の内容をある程度理解したうえで、そして、何かあったら自分が責任を取るという覚悟のうえで人にお願いすることです。一方で、人任せというのは、自分がわからないから他人に仕事を丸投げして、失敗しても責任を取らないことです。

つまり、まずは自分で受けとめて考えたうえで、ここはあの人に任せた方がいいだろうとか、今回はあの取引先にお願いしようという判断をするというのが、順当だと思います。でないと責任感も何もありません。

みなさんも、無責任な仕事の仕方をしていないか、もう一度心に手を当てて考えてみてはいかがでしょうか?

 

一介の読書オタクより

 


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参考図書:『成功は一日で捨て去れ』
発行年月:2009年10月
著者:柳井正(やない・ただし)
発行所:新潮社

※本記事の写真はすべてイメージです。本記事は参考図書の一部を引用したうえで、個人的な感想を述べているに過ぎません。参考図書の実際の内容は、読者ご自身によりご確認ください。

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