第37回 「日本から見た海外工場のシステム」

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タイでの当社の製品メーカとしての販売促進活動は、おかげさまで成功した。

今後は現地代理店にビジネスを預けるとともに、日本本社からの顧客の紹介や出張ベースでの現地支援に切り替える。したがって、当面はみなさんには、日本から見た海外の生産システムについての情報を提供させていただきたい。

中国工場では、「OKY お前来てやってみろ」が現地駐在員の日本本社に対する偽らざる気持ちであったと理解しているが、日本本社としても、海外要員が不足しており、システムコンプライアンスが徹底できない事情もある。ことに当社のような製品、「現場に最も近く、直接生産ラインを支援する」ようなシステムの場合、日本本社に掌握する部門がない。したがって、今後はもっと日本での当社製品の理解者を増やすためにも、海外対応向けの当社セミナ、トレーニングを増やす必要がある。

当社の場合、生産スケジューラソフトウェアの世界で、日本では圧倒的なシェアをもっている。その経験からすれば、日本の導入は、

1. 高い導入スキルを持つ当社パートナーがいる
2. 顧客側にも、職人芸ともいえる生産計画者が存在する
3. いずれの担当者も会社での定着率が高いなどの事情が存在する

画像引用元:http://seminar.asprova.jp/

 

逆に海外では、いずれの国であっても、導入の経験が乏しい、人の入れ替わりが激しい、システムと人間の仕事の切り分けができない、などの共通した問題が存在する。

導入成功には近道がない。メーカとして無責任に聞こえるかもしれないが、「一度、導入にトライして失敗しても、その教訓を次回に生かす」くらいの気持ちが必要ではないかと思う。実際にパッケージソフトウェアというものは、ハードウェアと同じで、出来合いのものであり、当社製品のようなノンカスタマイズの製品は、いつでも、また、再利用を開始することができる。基本的なことだが、導入成功まであきらめないことである。

画像引用元:http://www.newsclip.be/article/img/2015/04/28/25505/11748.html

 

先日、当社スケジューラのユーザではないが、タイの顧客で、生産管理システムも結局動かず、他社製品の生産スケジューラもNG、顧客の日本本社とタイ工場の日本人の思惑も違って、結果、両者とも退職に追い込まれる例を目の当たりにした。原因は製品のせいではない。導入に際して、現地導入の体制のない製品メーカ、複数の製品を同時に導入するにも関わらず、統括者のいないプロジェクト、それに加えて、顧客内での本社と工場の意思統一のされていない導入で、失敗して当たり前だと感じた。日本本社の人間が口は出すが、汗はかかない状況、タイ工場側は本社には逆らえない雰囲気。導入パートナーがその点を調整・橋渡しできればよかったが、その実力もなく、改めて、複数メーカの製品を導入するベストプラクティスとは、海外では幻想に過ぎないことを痛感させられた。

もちろん、1メーカですべてのソリューションがそろう訳もなく、最適化を志向する場合は、段階的導入が望ましい。

画像引用元:http://www.newsclip.be/article/img/2015/04/28/25505/11749.html

 

そう、どこまで割り切れるか?だ。

 

記事引用元:http://www.newsclip.be/article/2015/04/28/25505.html

 

2015年4月27日(月) 23時06分(タイ時間)

ASPROVA

担当:藤井(fujii@asprova.com)
ウェブサイト:www.asprova.com

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