第35回 「生産スケジューラ導入時の顧客側の問題点

(この記事を読むのに必要な時間は約 4 分です。)

昨年導入を経験した顧客で2件、タイならではという実情があったように感じる。顧客側の日本工場とタイ工場のものづくりへの考え方の違いが、生産スケジューラ導入の障害になった実例だ。

生産スケジューラ自体の導入の難しさや導入者の未熟さが原因で、プロジェクトが頓挫するケースもある事はこれまでの連載の中でもメーカ責任として認めてきたが、こうした顧客理由も多いのはタイの特徴のように思える。当方前任地の中国工場では、日本人管理者と中国人労働者の関係が厳しく、日本本社の担当もそうそうにラインに口をだせない。タイではそれが可能のようだ。

画像引用元:http://www.newsclip.be/article/img/2015/03/22/25149/11252.html

 

実態をご説明すると、「日本工場はすでに多品種少量生産、しかも、1個づくりが中心で、ケースによっては試作ラインのみという工場も多い」、逆に「タイ工場は本来多量バッチ生産が中心、そこに緊張の続く中国工場から、他品種の生産も移管されてきて、工場管理者としては、できるだけまとめ生産をしたい。」のが本音。この実情を理解できない日本本社の生産およびIT担当者が、コンプライアンスの名のもとに現地プロジェクトに口をだすと、たちまち、その導入は頓挫する。生産スケジューラとしては稼働しているのに、生産のコンセプトが変わった事でやり直しとは・・・という感じである。

画像引用元:http://www.newsclip.be/article/img/2015/03/22/25149/11253.html

 

ではどうすればよいのか?すべてを現地に任せるか?口を出すのであれば、出張ベースの中途半端な支援ではなく、現地駐在すべきと考える。タイの生産管理コンサルタントの中では、「生産スケジューラは時期尚早、ほとんど動いていない」などのコメントをまことしやかに言う人が多いが、実際、生産管理システムもERPも彼らは動かせていない。今後もコストがあがりタイプラスワンのコンセプトのもと、近隣国とのサプライチェーンの構築が生き残りに必須の条件であるタイ工場において、現在システム化に取り組まずして、どうするのだろうか?

 

記事引用元:http://www.newsclip.be/article/2015/03/22/25149.html

 

2015年3月22日(日) 18時34分(タイ時間)

ASPROVA

担当:藤井(fujii@asprova.com)
ウェブサイト:www.asprova.com

■ビジネスハブ香港:香港及び華南、アセアンの情報ステーション
「ハブとしての香港」をコンセプトに、香港及び華南、アセアンの「生」の情報が見られます。https://jp.ideaport.com.hk/businesshubhk

□お問い合わせ
ビジネスハブ香港の記事に関するお問い合わせは下記までお願い致します。https://jp.ideaport.com.hk/contactbhh

深センでのものづくりサポートならアイデアポート

アイデアポートは、深セン・華南地区だけで9年以上に渡りビジネスを行っております。

当社は深センからお客様のものづくりをサポートするのみならず、当社自身もIdeagearブランドによりIoT製品の試作開発に関わっております。

当社の現地での豊富なネットワークとものづくりのノウハウをぜひご活用ください。