第28回 「バンコクセミナーご報告」

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今回のバンコクセミナーは「タイ事業環境の変化予測に基づく製造業に必要な仕組み提案」という副題で、JETROタイ・NECの方に基調講演をお願いした。おかげさまで、50名以上の参加をいただき、アンケートにおいても、当社講演に関しては、好評価をいただいた。

当方としては、「日系タイ工場での生産スケジューラー導入報告~成功&失敗事例の現状報告~」という表題で講演させていただいたが、タイでは今年10のAsprova導入プロジェクトが進められている。そこで見えてきた成功と失敗の要因をまとめてご報告させていただいた。

当方としては、この5年間に生産スケジューラの海外工場への導入を経験させていただいたが、不思議に思えるのは、海外工場において生産技術の確立には、あれだけ日本本社の支援があるのに、こと情報システムの立ちあげには、その支援が軽視される点である。

画像引用元:http://www.newsclip.be/article/img/2014/12/08/24053/9116.html

 

当方としては、海外であるがゆえに、現地人とのコミュニケーション・現地工場の見える化には、情報システムは欠かせないと考えている。NECのご講演内容でもEXCEL文化による個別最適の功罪が指摘されていたが、当方も意を強くした。また、同時にシステムだけは現場改善に至らないというNEC現場改善のコンサルタントの方の言葉にも教えられた。

生産スケジューラも同様であると考える。

アスプローバは「魔法の杖」ではない。講演の中でもお話させていただいたが、「生産スケジューラを入れれば、自動的に最適スケジューリングができる」と考えている顧客に成功事例は皆無である。生産スケジューラは生産計画者を支援するものであり、あくまでシミュレータである。それを有効に利用するためには、現場改善・運用変更は必須条件といえる。

成功事例の中でもご紹介させていただいたが、生産計画を月次から週次にするといっても、単にリスケジューリングのタイミングを短くすればよいという話ではない。製造実績のその時点での精度はもちろん、ものづくりの現場がそのスパンについてこれなれば意味がない。

画像引用元:http://www.newsclip.be/article/img/2014/12/08/24053/9117.html

 

当方が導入を担当させていただいた中国工場では、前工程の機械加工工程が、ライン生産からワークショップ型に変えられた。同じ機械ラインでもインドネシア工場のプリント基盤ラインでは、ライン生産に整理された。アスプローバの導入プロジェクトが生産ラインの改善の一助になった事例である。こうした改善は現在、タイの自動車サプライヤの中でも続けられている。来年には、こうした顧客事例もこの紙面でご紹介できるものと考えている。

JETROの先生のご講演の中でもあったが、AECによって改善される主題は、関税障壁ではなく非関税障壁である。アセアンという地域が、中国・インドなど巨大市場に打ち勝っていくためには、異なる国家間での生産同期・役割分担が欠かせない。同じアセアンといっても国により、その成長の程度は異なる。その中で地域的にもタイが日系製造業にとって中心になることは変わらない。このタイの中で生き残るためには、生産効率の向上は不可欠の要件と考えられる。

 

記事引用元:http://www.newsclip.be/article/2014/12/08/24053.html

 

2014年12月7日(日) 22時55分(タイ時間)

ASPROVA
担当:藤井(fujii@asprova.com)
ウェブサイト:www.asprova.com

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